熟年離婚 奮闘記「第3話 離婚の原因」1/3

離婚編

離婚の原因

そもそも何故、こんな年齢で長年連れ添った夫婦が離婚をする事になったのか、その理由をお話ししようと思います。

浮気、ギャンブル、DV などという明確な理由はありませんでした。

ひとことで言えば一般的な「すれ違い」という事になるのかもしれません。

夫婦というのは、お互い嫌いなところをあげればキリがないと思います。

私には我慢が出来なかった事が、 他人様から見れば、「そんなことで?」と、叱られるかもしれません。

ですが私たちは「はじまり」から 合わなかったのです。

もっと言えば、結婚前から終わっていたのだと思います。

元夫は人間的に良い人だと思います。

性根は優しい人です。

そんな人でも「この人とはもう一緒には居られない」と思うのですから、私はワガママなのでしょう。

アルコール依存?

お酒が大好きな 元夫は、気に入らない事があると 大声を出したり 物に当たる性格の持ち主でした。

優しさ2割、短気8割、そんな人でした。

怒りはアルコールが入るとエスカレートします。

何に怒り何故物に当たるのか、 その地雷が分からない。

2階にいる家族に対してドンドンバンバン…

自分はこんなに怒っているんだ!と言わんばかりに足で壁や床を足踏みでドンドン

物を投げてあちこちを破壊

奇声をあげる

やめるように側に行くと更に悪化するので、それが静まるまで待つしかない。

はじめの頃は止めに入った事も何度もあったが、その度に流血騒ぎに発展するので、いつの頃からかそれはやめるようにした。

彼は、会話の途中で鬼の形相で怒り出すというパターンが殆どでした。

普通の会話が出来ない、会話が成立しない。

私は、どんな事を相手に言ったら失礼だとか、言葉選びはちゃんとしていたつもりです。

主婦といえど一応社会人ですので、その辺りの常識は持ち合わせていると思っています。

本当にごく普通のありきたりの会話でさえも会話にならない。

もはやもう話すら出来ない。

私は次第に、怒られるくらいなら話したくないと思うようになりました。

怒っているのだから、きっと嫌な事があり不満があるはずなのです。

怒りに満ちた眼差しは私に向いているのだから、原因は妻だった私にあるのでしょう。

私が我慢し謝る事で 一件は丸く収まるのだと思い、 いつもいつも私の方から謝っていました。

夫婦喧嘩は子供に悪影響だし、父親が大声を出すと子供が可哀想なので、とにかくその場を終息させようと必死でした。

もはや私は、相手に何をして何に対して謝罪しているのか、意味が分からない状態になっていました。

これは 不思議なのですが、私から謝ると決まって元夫の怒りが 更にエスカレートしていました。

いつもいつも火に油状態です。

いつしか私は元夫に対してだけ、心を閉ざしていくようになりました。

これが「すれ違い」のはじまりです。

どうせ怒られるなら、再び言い争いになるのなら、そんな状態にならない様に最初から話などしなければいいのだと、私はそう考えるようになりました。

そうやって段々と、夫婦の会話は無くなっていきました。

2/3へつづく

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