離婚の原因
そもそも何故、こんな年齢で長年連れ添った夫婦が離婚をする事になったのか、その理由をお話ししようと思います。
浮気、ギャンブル、DV などという明確な理由はありませんでした。
ひとことで言えば一般的な「すれ違い」という事になるのかもしれません。
夫婦というのは、お互い嫌いなところをあげればキリがないと思います。
私には我慢が出来なかった事が、 他人様から見れば、「そんなことで?」と、叱られるかもしれません。
ですが私たちは「はじまり」から 合わなかったのです。
もっと言えば、結婚前から終わっていたのだと思います。
元夫は人間的に良い人だと思います。
性根は優しい人です。
そんな人でも「この人とはもう一緒には居られない」と思うのですから、私はワガママなのでしょう。
アルコール依存?
お酒が大好きな 元夫は、気に入らない事があると 大声を出したり 物に当たる性格の持ち主でした。
優しさ2割、短気8割、そんな人でした。
怒りはアルコールが入るとエスカレートします。
何に怒り何故物に当たるのか、 その地雷が分からない。
2階にいる家族に対してドンドンバンバン…
自分はこんなに怒っているんだ!と言わんばかりに足で壁や床を足踏みでドンドン
物を投げてあちこちを破壊
奇声をあげる
やめるように側に行くと更に悪化するので、それが静まるまで待つしかない。
はじめの頃は止めに入った事も何度もあったが、その度に流血騒ぎに発展するので、いつの頃からかそれはやめるようにした。
彼は、会話の途中で鬼の形相で怒り出すというパターンが殆どでした。
普通の会話が出来ない、会話が成立しない。
私は、どんな事を相手に言ったら失礼だとか、言葉選びはちゃんとしていたつもりです。
主婦といえど一応社会人ですので、その辺りの常識は持ち合わせていると思っています。
本当にごく普通のありきたりの会話でさえも会話にならない。
もはやもう話すら出来ない。
私は次第に、怒られるくらいなら話したくないと思うようになりました。
怒っているのだから、きっと嫌な事があり不満があるはずなのです。
怒りに満ちた眼差しは私に向いているのだから、原因は妻だった私にあるのでしょう。
私が我慢し謝る事で 一件は丸く収まるのだと思い、 いつもいつも私の方から謝っていました。
夫婦喧嘩は子供に悪影響だし、父親が大声を出すと子供が可哀想なので、とにかくその場を終息させようと必死でした。
もはや私は、相手に何をして何に対して謝罪しているのか、意味が分からない状態になっていました。
これは 不思議なのですが、私から謝ると決まって元夫の怒りが 更にエスカレートしていました。
いつもいつも火に油状態です。
いつしか私は元夫に対してだけ、心を閉ざしていくようになりました。
これが「すれ違い」のはじまりです。
どうせ怒られるなら、再び言い争いになるのなら、そんな状態にならない様に最初から話などしなければいいのだと、私はそう考えるようになりました。
そうやって段々と、夫婦の会話は無くなっていきました。
2/3へつづく