離婚の原因 2/3のつづき
心療内科へは6年通いました。
心の問題ではなく睡眠障害を改善する為にです。
ただ、睡眠薬が欲しかったのです。
元夫の毎夜の威嚇音で眠れない日々が続き、睡眠不足により心身共に疲弊していました。
例え疲れていても、家庭や仕事の手を抜くことは絶対に出来ません。
私の身代わりは居ないからです。
私は身体を使う職業なので、睡眠不足では仕事に影響があります。
せめて眠れる状態を作り、身体を休める事ができれば、心が病んでいたとしても何とか頑張れると思いました。
子供を守るのは私しかいませんから、精神が病んでなどいられない。
貴重な睡眠時間くらいはしっかりと休み、その時だけは夫の事を考えなくても眠れるようにしたかったのです。
心療内科の予約は3ヶ月も先でした。
そんなにも待つのかと愕然とし、とても待ち遠しかった。
初回はカウンセリングでした。
家庭の事や仕事の事などを、色々と聞かれました。
「ストレスはありますか?」の問いかけ。
そんな質問、私には愚問です。
「ストレスは人並みにあると思いますが、
それを重く考えるか軽く捉えるかは人それぞれで、
たとえストレスがあっても、人生を変える事は出来ないから頑張るしかない。
守るものがあるから、せめて自分の体調をベストにしたい。
だから睡眠障害を改善したい」
こんなような事を、カウンセラーの方にお話ししたと記憶しています。
その後、担当の医師からは、睡眠に関するグラフ表を記録するように言われました。
入眠時間、途中覚醒時間、起床時間等を記載します。
それをもとに医師が処方薬を判断しました。
以降、処方された薬は以下の3種類です。
デパス(抗不安薬)
マイスリー(睡眠導入剤)
レンドルミン(睡眠薬)
途中からはアナフラニールという薬が追加になりました。
強迫性障害の薬らしいです。
はじめて知るワードです。
確認行為等が過剰になる症状のようです。
確認などというのは、自分からすれば当たり前の行為であって、ただ自分は神経質な性格なだけだと軽く考えていました。
神経質は若い頃からの癖だと認識していました。
思えば睡眠障害が出始めの頃から悪化していたようです。
どんな症状かというと、日々の生活での確認行為が異常らしいのです。
子供から指摘された事がありました。
ある時期から確認行為が酷くなったのは、自分でも理解できました。
元夫を怒らせないよう気を使い、顔色を伺い不安だった日々。
辛くなると確認行為が酷くなっていたようです。
確認行為が度を過ぎると生活に影響がありました。
娘に、確認を一緒にやってと付き合わせる事も時々。
確認行為は時間を費やすので、 その分早起きをします。
様々な 行動が制限されます。
仕舞いには子供たちにも確認を手伝わせます。
子供に迷惑をかけ無いよう、 強迫性障害も改善出来るならばと、 アナフラニールが途中から追加になりました。
現在は全て断薬し、今でも確認行為はありますが、 以前ほどでは無くなりました。
6年間服用した全ての薬を、完全に断薬しました。
身体に悪影響だと思ったからです。
薬の怖さや、 服用の為に制限される事が、 沢山ある事に気付いたからです。
その1つに、 生命保険の障害にもなりうるからです。
心療科系の薬を服用していると補償金に支障があったり。
そもそも加入が出来ない場合がありました。
他に、身体にも悪影響が。
涙が出にくくなりドライアイの原因になる。
認知症になりやすい。
調べれば怖い、悪影響な事ばかりでした。
全ては子供たちの為、薬をやめなければと思いました。
断薬して数年経過しましたが、 禁断症状も全くありません。
夫という存在が無くなった今、睡眠障害など少しもありません。
どんな時でも寝ることができます。
断薬は怖い難しいと言われますが、 私はキッパリと服用をやめ、 残りの薬は捨てました。
睡眠は浅いけれど、 服用無しで十分に生活出来ます。
夫婦の言い合いを 理解出来なかった子供たちが今は大人になり、 言い合いの意味を 理解できるまでに成長していたからです。
睡眠時間が少なくても、 質の良い睡眠なら数時間でも十分です。
眠りが浅い事を責めない。
これが自分なんだ! と思うようにしたこと。
寝られなければ寝なくていいや!
今日寝られなかったから、 明日はぐっすり寝られる! と、
そんなふうに考えを変えたら随分と心が軽くなった。
後、眠くなるまで布団に入らないのは絶対。
今では薬の力を借りなくとも、 健康で生活出来るのは 子供たちのおかげ。
気持ちが楽なんです、 今は。
楽になった理由それは・・・
子供たちが、私を理解してくれた事です。
『どちらが悪いか正しいか』
という自分の考えや、 助言まで発言する事が出来る、 立派な大人に成長していたのです。
大人になった子供たちは、身体を張って言い合いの仲裁をするようになりました。
娘は父親に突き飛ばされても、 立ち向かってくれました。
息子は両親の間に入り、父親に言い聞かせてくれました。
母へも、喧嘩は両者が悪いのだと叱られました。
それでも結局は、母親の味方に付いてくれました。
子供たちが少しでも母親をかばってくれた事、
「7割パパが悪い」
「3割ママが悪い」
言い争いの時、こんな事を息子が言いました。
私を3割に判定してくれた事、その3割に私は涙が出たんだ。
子供たちは覚えていないかもしれないが、その言葉に凄く救われたんだ。
魔法の言葉。
何よりも心に効く特効薬。
今でもその光景は 鮮明に覚えているよ。
そして・・・
苦しかった日々からぬけだすために。
顔色を伺い我慢することをやめるために。
子供たちの理解を得られた事で、離婚を前向きに考えるようになったのです。
子供たちと3人で新しい人生を一からやり直すために。
全ては、子供を守るために。